わかくさ保育園メッセージ2012年度がスタートして!

園長のあいさつ

2012年度がスタートして!

 2012年度ががスタートして1ヶ月が経とうとしています。今年は良い年であって欲しいと願うのは、私だけではないと思います。余りにも色々なことがあり過ぎた2011年度。当園でも、9月の台風により駐車場の門扉が壊れたり、屋根が剥がれて隣の家まで飛んだり被害は大きかったです。像の滑り台が、からころと園庭を転げまわったのには驚きでした。
 しかし、東日本大震災の怖さは私たちの記憶から消すことはでできません。被害に遭った方々が消すことのできない不安と悲しさの中にいることを、決して忘れてはならないと思うのです。近年必ず大きな地震が来ると言われているこの地域に住む私たちにとって他人ごとではありません。
 過日、静岡県保育所連合会主催の施設長研修会で、岩手県の大槌保育園の園長先生が地震による津波から園児たちを全員避難させたという実体験を涙ながらに語っているのをお聞きいたしました。聞く私たちも流れる涙を抑えることはできませんでした。駿河湾沖に地震が発生したら津波は5分から10分でやって来ると言われているこの地域。園児の命を守るためにはマニュアルに捉われず瞬時の判断が必要だと、園長先生は繰り返し話されていました。
 いつ起きるかわからない不安を抱えながらも、できる限りの備えをして、子どもたちを守っていかなくてはいけないと考えています。
 そんな中、子どもたちは一つ大きなクラスになったことに喜びを感じながら、元気に保育園での生活を楽しんでいます。園庭には、3月に卒園して行った子どもたちが植えたチューリップが色とりどりに咲き、2月に今の年長児が植えたジャガイモが芽を出し、てんとう虫やダンゴ虫が顔を見せ春を満喫しています。
 一つ一つが前に進んでいることを実感しています。この1年も、良い年となりますように神さまお守りください、と祈りつつ・・・・・